海の向こうの君に

40代終盤で既婚の私が海外に住む20歳年下の独身王子君と恋に落ちてしまった。きっとこんな関係二度とないだろうから、思い出の記録として残そうと思います。

親密交流 3日目

4泊5日の旅


念願の村に来れた


一人で行く予定だったときは山のみ行くつもりで


そこから他に行くなんて思いもしなかった


彼が一緒に旅すると決まり


「後一ヶ所行けるけどどこがいいかな?」


と言うので、死ぬまでに行ってみたかった村を提案


バスで3時間だから行けるよ!


王子のお陰で夢かなった!


ここの村で泊まるのにまだホテルを決めてなかったから


ネットで検索


とにかく、安くていいよ!!


安くて湖のそばの古いホテルに決めたと言うより民宿??


ベッドに天外ついてお姫さまになった気分


ドアが薄くて隙間がある


「王女の声外に漏れるね(笑)」


(*''*)ポッ❗声は出しません(笑)


散策してて、


「コーヒー飲む?」


私はブラックで!王子はモカでちょっと甘め


飲みながら写メを見ててキャハキャハ笑ってた


カフェのおにーちゃんが話しかけてきて、


王子がまた


「日本人だよ。一緒に旅してるの」


カフェのおにーちゃんがそんなに声だして笑う日本人いいねー!


と、友好的。こんな明るい日本人もいるんです(笑)


「ブラック美味しい?」


って言うから、美味しいよ!


私は大人だからブラック


王子は子供だから甘いコーヒー


なんて言ってたら、


次コーヒー買うときブラック買ってた(笑)


「苦いー!!いつまでも口に残ってるー」


と、可愛い


「初めてブラック飲んだよー」


子供なんて言ったから(笑)


ブラック飲めなくても私にとっては大人な王子だよー(笑)


だって思うだけで甘えたくなってくる


そんな姿しか想像つかないもんね!

見せてしまった

ねーねー!旅行どうだった?


相手の人大丈夫だったー?


そうです!私、まさか恋に落ちるなんて思っても見なかったので


何人かに話してたんだ!


もちろん何事もなかったように話し、二人の写真も見せた


「良い人そーだね!良かった!無事帰ってきて」


ね、ね、どう?ハバア連れてあるいて可哀想に見えない??


「そんな風には見えないよー!なんかカップルみたいでいいよ🎵」


ドキッ!そんな空気出てるかな(汗)


でも言わない、この関係。誰にも想いを邪魔されたくないの





王子が、いつか一緒に過ごそうって言うけど、その頃には私もっと老婆に


なっちゃうよー


「年は関係ないよ!王女の全てが好きなんだ」


「人がどう見てようと気にならない」


こんなに想ってもらえて幸せだ


先の事なんてわからない


ただ今をしっかり愛したい


心配性な王子は私の事ばかり心配してる


「僕は残業だから早く寝るんだよ 疲れとらなきゃ」


私は素直にわかったよーと返事をする


若いから?外国人だから?まめすぎてビックリするわ


ありがたいな

国際交流から親密交流に

二人が一つになった翌日


山の頂上に行くのが目的


山登り趣味ではないから、体力なし(汗)


ホテルチェックアウトしたから8キロのリュック背負っての山登り


あの一晩でこんなに深まっちゃう?


なんだか二人が一つになった感覚


更に優しく甘くそしてナイト


こんな若い青年に私は何を甘い声出してるんだ(汗)


と思う反面すっかり頼りきってる私


山の上は雪と氷の世界


寒すぎる!


自分も薄着のくせに、脱いで私に着せようとする


そしてヨロヨロ登る私のリュックも彼が持ち


手を引っ張ってくれる


う、うう、、、情けない ゼーゼーハーハー


横断歩道を渡るのに若者に手を引いてもらってる年寄り気分(泣)


こんなに夢のような優しさに触れて感動


ねー、ねー、なんでこんなに優しいの?


「ん?」と言いうつむく


耳まで真っ赤に照れながら


この時ずっと良い関係でいたいなと思った


下山し、どうしても行きたかった古い村へ


バスに乗ってタクシーに乗り


また韓国人に間違われる


タクシーのおじさんが「日本人かー!」と、また友好的に


おじさんも発音の話をしてくれてた


「彼女は僕の彼女だよー。奇妙な出会いだったんだー」


ん???今、彼女って言ったよね?聞き取れてしまった


こんなおばさんなのに


今までずっと心に鎧で固めて生きてきたのに、


心まで裸にされてしまった


本当の弱いと言うか甘えた自分が現れてしまった